MENU

【実例公開】固定費見直しで年間50万円超削減|退職後に本当にやってよかった5つの見直し

【実例公開】固定費見直しで年間50万円超削減|退職後に本当にやってよかった5つの見直し

退職して最初の週、不思議な感覚がありました。

やるべき仕事はなく、通勤もなく、会議もない。
ようやく手に入れた自由な時間のはずなのに、どこかぼんやりとした落ち着かなさが胸の奥に居座っているのです。

貯蓄は2,200万円あります。退職金も1,500万円、ほぼ手つかずのまま口座に入りました。
客観的に見れば、老後の備えとしては「問題ない」部類に入るはずです。
妻にも「大丈夫よ」と言われました。自分でもそう思おうとしていました。

でも、なぜか落ち着かなかった。

しばらく考えて、ようやくその正体に気づきました。「足りないかもしれない」という不安ではなく、「減っていくかもしれない」という不安だったのです。

65歳までの5年間、年金はまだ始まりません。再雇用で働いてはいますが、収入は現役時代より大幅に下がっています。
その間も、保険料は引き落とされ、通信費は毎月かかり、車の維持費も止まらない。
貯蓄という池に小さな穴が開いていて、少しずつ水が抜けていくような感覚とでも言えばいいでしょうか。

「このまま何もしなければ、5年後、10年後にどうなるのか。」

そう思ったのをきっかけに、妻と一緒に固定費を書き出してみることにしました。
本記事では、その過程で気づいたこと、実際に見直した5つの項目、そして見直しによって生まれた変化を、できるだけ正直にお伝えします。節約が得意な方の武勇伝ではありません。
どちらかといえば、面倒なことが苦手な私たち夫婦が、少しずつ「選び直した」記録です。

目次

わが家の固定費、退職前は年158万円だった

書き出してみるまで、正直なところ「そんなにはかかっていないだろう」と思っていました。
ところが、妻がノートに項目を並べ、私が通帳の明細を確認しながら数字を埋めていくと、見慣れたはずの金額がまったく違う顔をして迫ってきました。

退職直後のわが家の月間固定費は、以下のとおりです。

項目月額
固定資産税(月換算)12,000円
火災保険4,000円
生命保険(夫婦2人分)38,000円
医療保険14,000円
通信費(スマホ2台+光回線)22,000円
車維持費(保険・税・積立)28,000円
サブスクリプション6,000円
その他固定費8,000円
合計132,000円

月に13万2,000円。年間に換算すると158万4,000円になります。
さらに10年続ければ、固定費だけで1,584万円を支払い続ける計算です。

数字を並べた瞬間、妻と顔を見合わせました。
驚いたというより、少し呆然とした、という感じでした。
無駄遣いをしていたわけではありません。保険も通信も、それぞれ「必要だから」と契約したものばかりです。

ただ、一度契約してからは何年も見直すことなく、ただ引き落とされ続けていた。それだけのことでした。

悪いことをしていたのではなく、ただ知らなかっただけ。
でもだからこそ、今から見直す価値があると思えました。「どうせ変わらない」ではなく、「まだ間に合う」という感覚が、私たち夫婦の背中をそっと押してくれました。

やってよかった固定費の見直し①〜生命保険を「守るため」に整理した〜

生命保険のイメージ

保険証券を最後に開いたのは、いつのことだったか。
そう考えてみたとき、正直なところ思い出せませんでした。
30代のころ、保険の外交員の方に勧められるままに加入し、以来ずっとそのままにしていた保険が、私たち夫婦の手元には何通もありました。

見直し前、生命保険の保険料は夫婦2人分で月3万8,000円。
年間にすると45万6,000円にのぼります。加入した当時は子どもがまだ小さく、住宅ローンも残っていました。

「もし私に何かあったときに、家族が路頭に迷わないように」という思いで加入した保険です。
その気持ちは間違っていなかった。ただ、いつの間にか状況が変わっていたのです。

子どもはすでに独立しています。住宅ローンも完済しました。
妻と2人、持ち家で暮らしている今、私が亡くなったとき、妻には貯蓄と退職金、そして数年後には年金が入ります。
退職時には夫婦2人分の老後の生活費が準備できているはずで、パートナーのために入っていた死亡保険は解約または減額を検討する好機だという考え方を知ったとき、「ああ、そうか」と素直に腑に落ちました。

保険は「守るため」に入るものです。
では今、私が守るべきものは何か。それを整理し直したとき、高額な死亡保障はもはや必要ないという結論に至りました。
60代になると、保険の主な目的が「保障」から「老後の生活資金確保」へと変わるという視点も、私たちの判断を後押ししてくれました。

結果として、夫婦2人分の生命保険を見直し、葬儀費用程度をカバーする最小限の終身保険に切り替えました。
月々の保険料は3万8,000円から1万4,000円へ。
差額は2万4,000円、年間で28万8,000円の削減です。

「保険料を減らして大丈夫なの?」と最初は妻も不安そうでした。
でも証券を広げて一緒に考えていくうちに、「これは今の私たちには必要ない保障だった」と、2人とも納得することができました。
やめたのではなく、今の自分たちに合った形に選び直した。そ
う思うと、不安よりも清々しさのほうが大きかったです。

やってよかった固定費の見直し②〜医療保険は「必要な分だけ」に〜

医療保険のイメージ

「これ、本当に必要なのかな」と妻が言ったのは、保険証券を並べながら医療保険の項目に差しかかったときのことでした。
月1万4,000円。年間にすると16万8,000円になります。30年近く払い続けてきた保険です。

正直、私はすぐには答えられませんでした。
「病気になったら怖いから」という感覚だけで加入した保険を、改めて論理的に評価しようとすると、どこから考えればいいのか分からなかったからです。

そこで私たちがまず確認したのは、日本の公的医療保険制度の内容でした。
高額療養費制度とは、1カ月の病院などでの窓口負担額が自己負担限度額を超えたときに、その超えた金額が公的医療保険から支給される制度です。

たとえば医療費が100万円かかったとしても、所得に応じた自己負担限度額を超えた分は戻ってくる仕組みです。
「そんな制度があったのか」と、正直なところ、退職するまであまり意識したことがありませんでした。

ただ、制度を調べるうちに、カバーしきれない部分があることも分かってきました。
先進医療の費用や入院中の食事代、差額ベッド代などは、公的医療保険の対象外となります。
がんや長期入院のリスクはゼロではないため、保険をすべてなくすという選択肢は私たちには合いませんでした。

そこで選んだのは「全部なくす」ではなく「必要な分だけ残す」という発想です。
本当に必要な保障に絞り、不要な特約を削除するなどして保険料を抑える。
自分たちの今後のライフプランや貯蓄状況に合わせて、無理なく続けられる保険料の範囲で最適な保障内容を選ぶ。
その考え方が、私たちの方針とぴったり合いました。

私たちの場合、貯蓄が2,200万円あります。
差額ベッド代や食事代程度であれば、保険がなくても十分に対応できる水準です。
一方で、がんの長期治療や先進医療については不安が残る。そこで、入院日額の保障を薄くしつつ、がん特約と先進医療特約だけを手厚く残す形に切り替えました。
結果として、医療保険の保険料は月1万4,000円から6,500円へ。年間で9万円の削減です。

「保険を減らして大丈夫?」という不安は正直ありました。
でも、何のために保険があるのかを改めて考えたとき、「貯蓄で備えられる部分は貯蓄で、保険でしか備えられない部分は保険で」という判断は、私たちにとって筋の通ったものでした。
保険を削ったのではなく、私たちの今の状況に合った形に整えた。そう思うと、むしろすっきりとした気持ちになれました。

やってよかった固定費の見直し③〜通信費は無理なく削減した〜

スマホとお金

「スマホ2台と光回線で、月2万2,000円か……」

家計のノートを前に、私は少し固まりました。通信費というのは、なんとなく「仕方がない出費」として受け入れてきた項目のひとつでした。退職するまで、明細を細かく確認したことすらなかったと思います。

私と妻のスマホは、どちらも大手キャリアとの契約でした。加入したのはもう10年以上前のことで、当時はプランの詳細よりも「安心感」を優先して選んだ記憶があります。毎月それぞれ8,000円前後。2台で1万6,000円以上、そこに光回線の約6,000円が加わって、合計2万2,000円という数字になっていました。

妻は最初、乗り換えにかなり消極的でした。「難しそう」「手続きが面倒」「今さら変えなくていい」という言葉が次々と出てきました。正直なところ、私も同じ気持ちでした。格安SIMという言葉は知っていても、若い世代が使うものというイメージが強く、自分たちには関係ないと思っていたのです。

ところが、少し調べてみると、状況は想像以上に変わっていました。大手キャリアを利用しているユーザーの平均月額料金は6,378円で、格安SIMユーザーの平均月額料金は2,103円。夫婦で格安SIMに乗り換えれば、月額料金は約8,000円下がり、年間10万円近い節約になるというデータを見たとき、さすがに無視できないと感じました。

私たちが選んだのは、通話品質と料金のバランスが取れた格安SIMへの乗り換えです。電話番号はそのまま引き継げる仕組みになっており、手続きもオンラインでほぼ完結しました。妻は最初こそ戸惑っていましたが、「使ってみたら全然変わらない」と言っています。

結果として、スマホ2台分の月額料金は合計で約5,500円まで下がりました。光回線はそのままにしましたが、スマホ分だけで月1万500円の削減、年間では12万6,000円の差になります。「難しいと思っていたのは思い込みだった」というのが、私たち夫婦の正直な感想です。

なお、60歳以上の方向けのシニア割引を設けているサービスもありますので、使用データ量や通話頻度に合わせて、各サービスの公式サイトで最新のプランをご確認いただくことをおすすめします。

やってよかった固定費の見直し④〜車は手放さず保険だけ見直した〜

車のイメージ

地方に住んでいると、車は手放せません。
スーパーも病院も、徒歩圏内にはない。車がなければ、日常生活そのものが成り立たないのが現実です。
「車を売ってしまえば維持費がゼロになる」という声も聞きますが、私たち夫婦にとってその選択肢は最初からありませんでした。

では見直す余地はないのかというと、そんなことはありませんでした。
車の維持費の中で、もっとも「整理できる余地がある」と気づいたのが自動車保険です。

退職前、私の自動車保険は代理店型の保険に長年加入したままで、内容をほとんど見直したことがありませんでした。毎年、更新の書類が届くと「去年と同じでいい」と署名して返送するだけ。その繰り返しでした。

見直してみて、まず気づいたのは「使用目的」の設定です。
現役時代は通勤にも車を使っていたため、使用目的は「通勤・業務使用」になっていました。
退職した今、車を使うのは買い物や病院、週末のドライブ程度です。退
職に伴って通勤に車を利用しなくなれば、「通勤目的」から「日常・レジャー使用」に使用目的を変更することで保険料が安くなります。
また走行距離が短くなった場合も同様です。その情報を目にしたとき、「なぜ今まで変えなかったのか」と思いました。

次に見直したのが走行距離の区分です。
現役時代は年間1万キロ以上走っていましたが、退職後は明らかに減っています。
走行距離に応じたプランを選ぶことで、リタイア後に通勤で車を使わなくなった場合、年間走行距離が短くなるケースでは走行距離制プランへの変更で保険料を抑えられます。
そこで走行距離区分を実態に合った短いものに変更しました。

さらに、子どもたちはすでに独立し、別居しています。
以前は「家族全員が運転できる」設定にしていましたが、今は実質的に私と妻しか乗りません。
補償範囲を「本人・配偶者限定」に変更することも、保険料の引き下げにつながりました。

保険会社の乗り換えも検討し、複数の通販型保険で見積もりを取りました。
代理店を通さない分、保険料が割安になるというのも実感できました。
これらの見直しをまとめて行った結果、自動車保険料は年間で約3万円の削減。月換算で2,500円の差です。
金額だけ見ると小さく感じるかもしれませんが、「ずっと気になっていたのに手をつけていなかった」という宿題をひとつ片付けた清々しさの方が、正直なところ大きかったと思います。

車は手放さなくていい。ただ、保険の中身を今の自分たちの生活に合わせて整えることはできる。
その発見が、この見直しで一番の収穫でした。

なお、自動車保険の保険料や補償内容は各保険会社によって異なりますので、見直しの際は複数社で見積もりを取り、最新の情報を公式サイトでご確認いただくことをおすすめします。

やってよかった固定費の見直し⑤〜サブスクは「今の楽しみ」だけ残した〜

スマホでサブスクを楽しむ

「これ、使ってる?」

妻がクレジットカードの明細を見ながらそう聞いてきたのは、固定費の見直しも終盤に差しかかったころのことでした。
指さしていたのは、見覚えのあるサービス名でしたが、最後に使ったのがいつだったか、すぐには思い出せませんでした。

サブスクリプションサービスとは、毎月一定額を払い続けることで利用できるサービスのことです。
動画配信、音楽、電子書籍、クラウドストレージなど、今や日常のあらゆる場面に浸透しています。
便利なのは確かですが、多くのサブスクは自動で契約が更新されるため、解約のタイミングを逃すと無駄な支出が発生します。
無料体験を試してそのまま有料プランに移行するケースが多く、気づかずに数ヶ月間支払い続けていることも珍しくありません。まさに私たちがそのパターンにはまっていました。

明細を3ヶ月分さかのぼって確認してみると、月6,000円分のサブスクが出てきました。
動画配信サービス、音楽サービス、かつて必要だったクラウドサービス、そして妻も私も加入していたことすら忘れかけていたサービスが1つ。合計すると年間7万2,000円になります。改めて数字を見て、少し黙ってしまいました。

洗い出したサービス名と月額料金をノートにまとめ、合計金額を計算して月々サブスクにどれくらい支払っているのかを可視化することが見直しの第一歩です。私たちはこれをやってみて、初めて全容が把握できました。

ここで大切にしたのは、「全部やめる」という発想ではなく「今の自分たちに本当に必要なものだけ残す」という視点です。
サブスクは「やめる」より「選び直す」という発想が大切で、満足度が高いものは残し、使わないものは削除することで家計も気持ちもすっきりします。
この考え方が、私たちの整理の基準になりました。

結果として、毎日のように使っている動画配信と、妻が気に入っている音楽サービスは残しました。
一方で、気づけば数ヶ月ほとんど開いていなかったクラウドサービスと、存在を忘れていたサービスは解約しました。月6,000円から3,200円へ、年間で約3万4,000円の削減です。

金額だけ見ると小さく感じるかもしれません。
でも、サブスクを整理すると心の余白が生まれ、「解約しなきゃ」「来月も払っているのに使ってない」といった小さなストレスから解放され、気持ちが軽くなります。
お金の削減より、「払いっぱなしだった」という居心地の悪さがなくなったことのほうが、実は大きな変化でした。

断捨離ではなく、選び直し。
この章だけでなく、今回の見直し全体を通じて、私たちが一番意識したのはそのことでした。

削減できた金額と、心の変化

5つの見直しをすべて終えたとき、妻がノートに合計を書き込みました。

月4万7,300円。年間に換算すると56万8,000円。5年間では、実に284万円になる計算です。

数字を見た瞬間、正直なところ少し言葉が出ませんでした。悪いことは何もしていない。
ただ、一度も見直さずにいた。それだけのことで、5年間に300万円近い差が生まれていた。そのことの重さを、改めてじわりと感じました。

ただ、それ以上に強く感じたのは、安堵に近い感覚でした。

退職直後にあった「ゆるやかに減っていくかもしれない」という漠然とした不安は、お金の問題というより、「自分たちの家計を自分たちで把握していない」という感覚から来ていたのかもしれません。
見直しを終えてみると、そのもやもやがかなり薄れていることに気がつきました。

固定費の見直しによって、月々の支出は13万2,000円から8万4,700円に変わりました。
年間で見れば158万4,000円から101万6,400円へ。「減っていく」という感覚は変わらなくても、その速度がずいぶん緩やかになったように感じます。

もうひとつ、意外な変化がありました。家計の話を夫婦でするようになったことです。
見直しを始める前、お金の話は「なんとなく気が重い話題」でした。

でも一緒にノートを広げ、証券を読み解き、見積もりを比べていくうちに、それが少しずつ「自分たちで決めていく作業」に変わっていきました。
お金の不安を2人で共有し、2人で動いたことで、「なんとかなりそうだ」という手応えが生まれた気がします。

数字が変わったことよりも、「自分たちで選び直した」という感覚のほうが、実は大きな安心を生んでくれました。

やらなかった節約:食事も旅行も削らなかった

仲がよい老夫婦

見直しの話をすると、「えらいですね」と言われることがあります。
でも、私たちがやったのは「節約」というより「整理」に近いものでした。
食費を削ったわけでも、旅行を我慢したわけでも、趣味をやめたわけでもありません。
そのことを、ここではっきりお伝えしておきたいと思います。

退職後の楽しみとして、私たちは年に2回ほど旅行に行くことにしています。
温泉宿に泊まって、ゆっくり食事をして、特に予定を詰め込まない旅です。
現役時代には忙しさを理由に後回しにしてきたことを、今こそ楽しもうと決めていました。
この旅行費用は、固定費の見直しとはまったく別の話として、変えないことにしました。

食事についても同じです。
毎日の食卓は、むしろ退職後のほうが丁寧になりました。
時間ができたぶん、妻と一緒にスーパーへ行き、旬の食材を選んで料理する。
そういう時間が増えたことが、私たちには豊かさとして感じられています。
食費を削るという発想は、最初から持ちませんでした。

趣味については、私はカメラ、妻はガーデニングをそれぞれ続けています。
カメラの機材をすべて手放したり、庭の植物を縮小したりといったことは、考えもしませんでした。
好きなことを続けることが、日々の張り合いになっているからです。

老後のお金の話になると、「何かを我慢しなければ」という前提がどこかにあるように感じます。
でも、今回の見直しで私たちが実感したのは少し違うことでした。

削るべきは、「今の自分たちの生活にとって意味が薄れたもの」であって、「今も心から大切にしているもの」ではない。
その線引きを自分たちで決めたことが、見直しを後悔なく終えられた理由だと思っています。

「老後=縮小」ではありませんでした。何を残して何を手放すかを、自分たちで選んだ。それだけのことでした。

よくある質問

Q1. 退職後の固定費見直しは、何から始めるのが良いですか?

最初のステップは、現在の固定費をすべて書き出すことです。
通帳の引き落とし明細とクレジットカードの明細を3ヶ月分さかのぼり、毎月必ず発生している支出をノートやスプレッドシートに書き出してみてください。
「こんなものに払っていたのか」という気づきが、見直しの出発点になります。一気にすべてを解決しようとせず、書き出すことだけを最初の目標にするのがおすすめです。

Q2. 生命保険は退職後にすべて解約してしまっても大丈夫ですか?

すべて解約するのではなく、「今の自分たちに必要な保障は何か」を整理してから判断することをおすすめします。
子どもの独立やローン完済後は、高額な死亡保障の必要性が下がるケースが多い一方で、葬儀費用程度をカバーする終身保険や、がん・先進医療に備えた医療保険は引き続き有効な場合があります。
保険の見直しは、現在の貯蓄状況や生活設計と合わせて検討するのが大切です。不安な場合はファイナンシャルプランナーへの相談も選択肢のひとつです。

Q3. 格安SIMに乗り換えると、通話品質や使い勝手は下がりますか?

格安SIMの多くは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているため、通話品質そのものは大きく変わらないケースがほとんどです。
ただし、混雑する時間帯の通信速度が遅くなる場合や、キャリアメールが使えなくなるサービスもあります。
乗り換え前に、データ通信量の目安と通話頻度を確認し、自分たちの使い方に合ったプランを選ぶことが大切です。
各サービスの公式サイトで最新のプランをご確認いただくことをおすすめします。

Q4. 自動車保険の見直しで、補償内容を減らすのは不安です。どこまで削れますか?

対人・対物の賠償保険は、万が一の事故時に相手への補償が発生するため、補償額を下げることは一般的におすすめできません。
見直しの余地があるのは、「使用目的の変更」「走行距離区分の変更」「運転者の限定」といった条件面や、代理店型から通販型への変更による保険料の差です。
補償の中身を変えずに条件を実態に合わせるだけで、保険料を下げられる場合があります。複数の保険会社で見積もりを比較することが、見直しの第一歩になります。

Q5. 固定費を見直しても、老後の不安は完全になくなりますか?

完全になくなるとは言い切れません。物価の変動や医療費の問題など、先の読めないリスクは誰にでもあります。ただ、固定費の見直しによって「毎月の支出が自分たちの意志でコントロールされている」という感覚が生まれることは確かです。不安の正体が「知らないこと」「決めていないこと」にある場合、見直しのプロセス自体が安心感をもたらしてくれます。完璧を目指すより、まず一つ整えることが、心の余裕につながっていくと私たちは感じています。

Q6. 見直しはプロに相談しないとできませんか?

基本的な固定費の見直しは、専門家の力を借りなくても自分たちで進められます。
まず書き出し、内容を確認し、必要かどうかを判断する。その繰り返しです。
ただし、保険の複雑な条件や投資を含む資産運用の相談については、ファイナンシャルプランナーや各専門家への相談が心強い場合もあります。
多くの市区町村や金融広報中央委員会では、無料の家計相談窓口を設けていますので、必要に応じて活用してみてください。

まとめ:固定費見直しは「未来の安心」を整える作業

固定費の見直しと聞くと、なんとなく面倒で、難しくて、どこか自分を追い詰めるような作業に聞こえるかもしれません。
私も最初はそう思っていました。でも実際にやってみると、印象はずいぶん違いました。

私たちがやったことは、シンプルです。

まず書き出しました。月にいくら、何に払っているかを、ノートに並べただけです。
それだけで「知らなかった現実」が見えてきました。

次に、ひとつひとつの項目に向き合い、「今の自分たちに本当に必要か」を夫婦で話し合いました。
そして、必要なものは残し、役割が終わったものは手放しました。

一気にやる必要はありませんでした。
私たちも、5つの見直しを数ヶ月かけてひとつずつ進めました。
最初の一歩は、生命保険の証券を引っ張り出してみることでした。それだけで十分だったと思います。

見直しを終えた今、家計の不安が完全になくなったわけではありません。
物価の上昇も、医療費の問題も、先のことは誰にも分かりません。
ただ、「自分たちで選び直した」という手応えが、漠然とした不安を少し遠ざけてくれています。

固定費の見直しは、節約術ではありません。
今の自分たちの生活に合ったお金の使い方を、自分たちで決め直す作業です。
その作業が、未来への小さな安心につながっていく。私たちはそう実感しています。

まず一つ、書き出すことから始めてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次