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定年後こそスポーツクラブへ。60代からの始め方・選び方・続け方ガイド

定年後こそスポーツクラブへ。60代からの始め方・選び方・続け方ガイド

定年退職を迎えると、長年続いてきた毎日のリズムが一変します。
自由な時間が増えることは嬉しい反面、「体を動かす機会が減ってしまった」と感じる方は少なくありません。

そんな定年後の新生活に、スポーツクラブという選択肢はいかがでしょうか。
実は60代はスポーツクラブの利用者の中で最多年代であり、健康づくりから仲間との交流まで、定年後の生活を豊かにしてくれる場所として多くの方に選ばれています。

この記事では、スポーツクラブを始めるメリットから選び方・費用・続け方まで、定年後に通い始めるために必要な情報をまとめてご紹介します。

目次

定年後にスポーツクラブが注目される理由

定年退職を迎えた瞬間、多くの方が「これからの時間をどう使おうか」と考え始めます。
仕事中心だった生活リズムが一変し、自由な時間が増える一方で、体を動かす機会が急激に減ってしまうのが定年後の現実です。

そのような変化の中で、いま多くのシニア層が注目しているのがスポーツクラブへの入会です。

60代のスポーツクラブ利用者は実は最多年代

スポーツクラブというと、若い世代が体を鍛える場所というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実際のデータを見ると、まったく異なる現実が見えてきます。

経済産業省のデータによると、フィットネスクラブの会員に占める60歳以上の比率は30.3%と年齢別で最も高くなっており、総務省の家計調査では「スポーツクラブ使用料」への年間支出金額が最も多い世帯は世帯主が60代の世帯であることも明らかになっています。

つまりスポーツクラブは、すでに60代が主役の場所になっているのです。
「自分だけが初心者で浮いてしまうのでは」という不安は、まず必要ありません。
むしろ同世代の仲間がいる環境として、定年後に始める場所としてこれほど適した施設は少ないといえるでしょう。

定年後の生活に運動習慣が必要なわけ

定年後に運動習慣を持つことは、健康寿命を延ばす上で非常に重要だと考えられています。
笹川スポーツ財団の調査によると、2002年には22.2%だった70代以上のスポーツ実施率が、2018年には54.2%へと倍増しており、60代のスポーツ実施率も同期間に37.7%から52.3%へと大きく上昇しています。
こうした数字は、運動することが現代のシニアにとって当たり前の生活習慣になりつつあることを示しています。

仕事をしていたころは、通勤や職場での移動が自然な運動になっていました。
定年後にそれがなくなると、意識して体を動かさない限り、驚くほど早く体力が低下してしまいます。

スポーツクラブはそうした運動不足を解消するだけでなく、「週に何回か通う」という新たな生活の軸を作ってくれる場所でもあります。

スポーツクラブに通うことで期待できる3つの効果

スポーツジムで過ごす女性

スポーツクラブへの入会を考えるとき、「体が動くうちに運動しておいた方がよいとは思うけれど、実際どんな変化があるのだろう」と気になる方は多いのではないでしょうか。

ここでは、定年後にスポーツクラブへ通うことで期待できる変化を、体・心・生活の3つの側面からご紹介します。

体の変化―健康寿命を延ばすために

定年後に運動習慣をもつことが、健康寿命を延ばすうえで大きな意味をもつことは、多くの研究で支持されています。

厚生労働省の健康日本21によると、身体活動量が多い人や運動をよく行っている人は、総死亡・虚血性心疾患・高血圧・糖尿病・肥満・骨粗鬆症・結腸がんなどの罹患率や死亡率が低く、メンタルヘルスや生活の質の改善にも効果が認められています。

スポーツクラブでは、プールやマシンジム、各種スタジオプログラムといった設備が整っているため、自分の体力や目的に合わせて無理なく続けられます。
65歳以上の場合、1日40分以上の筋力トレーニングやスポーツなどを含む身体活動を行うことが目標とされています。

スポーツクラブに定期的に通うことは、この目標を達成するための現実的な手段の一つといえるでしょう。
さらに、運動により脳内の「海馬」が刺激され、記憶力の向上や認知症予防効果が期待できるという報告もあります。

心の変化―生きがいとコミュニティが生まれる

定年後に感じやすいのが、社会とのつながりが薄れることへの不安です。職場というコミュニティを離れた後、新たな居場所を見つけるのは簡単ではありません。
スポーツクラブはそうした悩みを解消するうえでも大きな役割を果たします。
定期的な有酸素運動は脳内の神経伝達物質のバランスを整え、メンタルヘルスの改善に役立つ可能性があるとする研究も報告されています。

体を動かすことで気分がリフレッシュされ、インストラクターや同じクラスの参加者との会話が生まれるうちに、自然と居場所ができていきます。
高齢者層では自ら積極的に地域コミュニティなどへ参加しなければ孤立しやすくなるという指摘があります。

スポーツクラブはそうした参加のハードルが低く、「運動する」という共通の目的があるため、自然な形で人とつながれる場所です。

生活の変化―規則正しいリズムが戻ってくる

定年後の生活で意外と多くの方が感じるのが、「毎日の張り合いがなくなった」という感覚です。
仕事があったころは自然と時間の流れがあったのに、それがなくなることで生活リズムが崩れてしまうことがあります。

スポーツクラブに通う曜日・時間を決めるだけで、週のなかに「その日に向けて動く」という軸が生まれます。
「火曜と金曜はプールの日」「水曜はヨガのクラスに行く日」というリズムができると、生活全体にメリハリが出てきます。

実際に60代では「仕事が忙しくなくなったから」という理由で運動を始める人が最も多く、退職後に運動習慣をもつことで健康増進効果を実感し、継続するという流れが一般的なパターンとなっています。

スポーツクラブに通うことで期待できる変化を比較ページで確認しながら、自分に合ったクラブ選びに役立てていただけます。

定年後のスポーツクラブの選び方

スポーツジムを楽しむシニア女性

スポーツクラブに通おうと決めたとき、次に悩むのが「どのクラブを選べばよいか」という問題です。
近年はさまざまな種類の施設が増えており、総合型のスポーツクラブからシニア専門のジム、女性専用の施設まで選択肢は幅広くなっています。

ここでは、定年後に長く通い続けるための選び方のポイントをご紹介します。

立地・通いやすさが継続のカギ

スポーツクラブ選びで最初に確認すべきことは、立地の良さです。
どれだけ設備が充実していても、自宅から遠ければ「今日は面倒だから行くのをやめよう」という気持ちが生まれやすくなります。

一般的に、自宅または最寄り駅から徒歩10〜15分以内の施設が、無理なく継続できる距離の目安とされています。
駐車場の有無や、バスや電車でのアクセスのしやすさも合わせて確認しておくと安心です。

定年後は時間に余裕が生まれる一方で、天候が悪い日や体調がすぐれない日もあります。
そうした日でも「まあ行ってみるか」と思える距離に施設があることが、長期継続の最大の条件といっても過言ではありません。

シニア向けプログラムと料金プランを確認する

パーソナルジムやスポーツクラブによっては、60代以上に特化した「シニアプログラム」を用意している場合があり、そうした施設にはシニア世代への指導実績が豊富なトレーナーが多数在籍していることが多いです。
入会前にシニア向けのプログラムや担当スタッフの体制を確認しておくことで、安心して通い始めることができます。

料金プランについては、日中の決められた時間帯だけ利用する「デイタイム会員」や、利用の時間帯によってプラン・料金が変わる施設もあり、平日の午前中など限定した時間帯の利用であれば、低価格で済む料金プランも存在します。
定年後は平日の昼間に時間を使えることが多いため、こうした時間帯別プランを活用することで、月々の費用を抑えながら充実した環境で運動できます。

また、60歳以上や65歳以上の方を対象とした「シニア割引」が設けられているスポーツクラブもあるため、各施設のホームページや窓口で確認してみるとよいでしょう。料金の最新情報は各施設の公式サイトでご確認ください。

見学・体験を必ず活用しよう

ほとんどのスポーツクラブやパーソナルジムでは無料の見学や体験を実施しており、ジム選びに失敗しないためにも、気になる施設には実際に足を運んで、雰囲気やスタッフとの相性をチェックした上で入会することが大切です。

見学の際には、更衣室やシャワーの使いやすさ、フロアの清潔感、スタッフの対応の丁寧さなど、実際に通ったときの使い心地を具体的に確認するとよいでしょう。

また、シニア世代の入会にあたっては持病や怪我に関する聞き取り調査が行われることが多いため、病歴を隠さず正直に伝えることが安全なトレーニングのために重要です。
自分の体の状態を正確に伝えることで、スタッフが適切なプログラムを提案してくれます。

スポーツクラブの比較情報については、各クラブの特徴や料金プランをまとめた比較ページも参考にしながら、じっくりと検討してみてください。

入会前に知っておきたい費用の目安

スポーツクラブへの入会を検討するとき、「月々いくらかかるのだろう」という費用への疑問は避けて通れません。
施設の種類やプランによって料金は大きく異なるため、事前におおよその相場を把握しておくことが大切です。

ここでは、定年後の方が特に気になる費用の目安と、賢く節約するためのポイントをご紹介します。

月額料金と時間帯別プランの違い

スポーツクラブの月額料金は、施設の種類によって幅があります。
プールやスタジオプログラムなど豊富な設備とサービスが揃う総合フィットネスクラブでは、月額料金の目安は6,000円〜15,000円程度です。
一方、24時間営業のトレーニングジムは3,000円〜10,000円と比較的リーズナブルな傾向があり、市区町村が運営する公営ジムであれば1回100円〜800円で利用できる施設もあります。

定年後に通う場合、特に注目したいのが時間帯別プランです。
たとえば「モーニングコース(5時〜10時)」や「デイコース(10時〜17時)」といった時間帯限定プランを設けているクラブでは、月額3,000円程度から利用できる場合もあります。
平日の昼間に自由な時間が生まれる定年後の方にとって、こうした時間帯限定プランは非常にコストパフォーマンスが高い選択肢といえます。

なお、入会の際には月額料金に加えて入会金や事務手数料が別途かかるケースもあるため、初期費用も合わせて確認しておきましょう。料金の詳細は各施設の公式サイトや窓口でご確認ください。

シニア割引を賢く活用する

多くのスポーツクラブでは、60歳以上または65歳以上の方を対象にしたシニア向け料金プランを設けています。
通常の月額料金より割安に設定されていることが多く、定年後に新たに入会する方にとっては大きなメリットになります。

また、スポーツジムでは毎月何らかのキャンペーンを実施していることが多く、入会金の無料化や初月会費の割引が適用されるタイミングを狙って入会することで、初期費用を大幅に抑えられることがあります。
気になるクラブがあれば、公式サイトやSNSでキャンペーン情報を定期的にチェックしておくとよいでしょう。

費用の面でどのクラブが自分に合っているか比較したい方は、複数のスポーツクラブの料金プランをまとめた比較ページもあわせてご覧いただくと、より具体的なイメージを持って選ぶことができます。

無理なく続けるためのコツ

スポーツジムで談笑する女性3人

スポーツクラブに入会しても、しばらくして足が遠のいてしまうという経験は、若い世代でも60代でも共通のものです。大切なのは、最初から張り切りすぎずに「続けられる仕組み」を自分でつくることです。
ここでは、定年後にスポーツクラブを長く楽しむための具体的なコツをご紹介します。

最初の目標は「週1回通うこと」

スポーツクラブに通い始めたばかりのころは、「毎日行こう」「しっかり体を追い込もう」と意気込む方も少なくありません。
しかしそうした高すぎる目標は、体の疲れや天候の変化、体調の波によって崩れやすく、挫折感につながることがあります。

まず「週に1回」「月に2回」などスポーツクラブに通う頻度を自分のなかでルールにすることが、継続のうえでおすすめの方法です。
週1回という小さなルールを守るだけで、1か月後には「4回通えた」という達成感が生まれ、それが次の月への原動力になります。

厚生労働省の推奨では、成人および高齢者には週2〜3日の筋力トレーニングが推奨されていますが、最初は週2回から始めて、慣れてきたら週3回に増やすのが理想的です。焦らず少しずつペースを上げていく姿勢が、長期的な継続につながります。

また、体調が良くない日は「いつもの半分だけにしよう」という柔軟な調整も大切で、無理して体調を崩すよりずっと賢明な選択といえます。

仲間づくりが継続の最大の武器

スポーツクラブに通い続けている方に話を聞くと、「仲間ができたから続いている」という声が非常に多く聞かれます。
定年退職後は、人とのかかわりが減ってしまう「社会的孤立」に陥る人もいます。

特に現役時代、仕事に打ち込んでいた人ほど、退職によって自分の属するコミュニティを失ってしまうことも考えられます。
スポーツジムに通うことで、顔なじみの「ジム仲間」ができ、新しいコミュニティが生まれます。

運動に社会的交流が加わると継続率が2倍以上になることが研究で報告されており、仲間の存在は継続の最大のモチベーションになります。
スタジオプログラムやプールの時間帯を固定して通うようにすると、自然と顔なじみが増えていきます。
一人だと「今日はやめておこうかな」と思っても、誰かと約束していれば頑張れるものです。
最初は勇気がいったけど同世代の仲間ができて良かったという声もよく聞かれます。
スポーツクラブはそうした出会いの場としても、定年後の生活を豊かにしてくれる場所です。

どのスポーツクラブが自分の目標や生活スタイルに合っているか、詳しい情報は各クラブの比較ページでご確認いただくと、より自分に合った施設を見つけやすくなります。

よくある質問

定年後にスポーツクラブへの入会を考えている方から寄せられることの多い疑問にお答えします。

Q1. 運動経験がまったくなくても大丈夫ですか?

まったく問題ありません。スポーツクラブは運動が得意な人だけが通う場所ではなく、高齢者でも気楽に取り組めるプログラムを用意しているスポーツクラブが多く、初心者でも安心して始められる環境が整っています。
入会前の体験レッスンで雰囲気を確かめることができますので、まずは気軽に見学に足を運んでみてください。

Q2. 持病がある場合でも入会できますか?

持病などがある方は、事前に医師へ相談した上でスポーツクラブへの入会を検討することが大切です。
多くのスポーツクラブでは入会時に健康状態の確認があり、スタッフが個人の状態に合わせた運動強度を提案してくれます。
持病を隠さず正直に伝えることが、安全に長く続けるための第一歩です。

Q3. 何を着て行けばよいですか?

ジムに通う際の服装は「Tシャツと伸縮性のある長ズボン」という動きやすい服装が基本です。
素材は吸汗速乾性が高いものを選ぶと、汗をかいても快適に運動を続けられます。
シューズはトレーニングの内容に応じたフィットネス用が適しています。
プールを利用する場合は水着が必要ですが、最初から全部そろえる必要はなく、まず手持ちの動きやすい服装で体験から始めれば十分です。

Q4. 公営の体育館とスポーツクラブ、どちらがよいですか?

自分で的確な体調管理ができて比較的運動に慣れた方であれば費用が安い体育館がおすすめですが、スポーツ初心者という方であれば、まずはサポート体制が整ったスポーツクラブを利用してみる方がよいでしょう。
定年後に初めて運動習慣をつけたい方には、インストラクターのサポートが受けられるスポーツクラブから始めることをおすすめします。

Q5. 何歳まで通えますか?

スポーツクラブには70代、80代の会員も多く在籍しており、年齢を重ねても無理なく楽しめる環境が整っています。
重要なのは年齢ではなく、自分の体の状態に合わせた運動を選ぶことです。
スタッフに相談しながら、長く楽しめる運動スタイルを見つけることが大切です。

Q6. 体力に自信がなくても大丈夫ですか?

大和ネクスト銀行の調査では「体力に自信がある」と答えたシニアは46.1%であったのに対し、体力に自信がないと答えた方は53.1%でした。
つまり体力に自信がないシニアが多数派であり、その多くが日常的に何らかのスポーツや運動を行っています。
体力に不安があること自体は、スポーツクラブに通わない理由にはなりません。
むしろそうした方こそ、専門家のサポートのもとで安全に体を動かせるスポーツクラブが適した環境といえます。

まとめ

定年後という人生の新しいステージは、「時間が増えた」という事実と同時に、「体を動かす機会が減った」という現実もついてきます。
仕事中心だった生活リズムが崩れやすい時期だからこそ、スポーツクラブという「通う場所」を持つことが、心身両面の充実につながります。

この記事でお伝えしてきたことを振り返ると、まず60代はスポーツクラブの利用者の中で実は最多年代であり、「初心者が浮いてしまう場所」というイメージは現実とはかけ離れています。

次に、スポーツクラブに通うことで期待できる変化は体の健康だけにとどまらず、心のリフレッシュや生活リズムの回復、そして新たなコミュニティの形成という広い範囲に及びます。選ぶ際には立地の通いやすさを最優先にしつつ、シニア向けプログラムや時間帯別料金プランをうまく活用することで、無理のない形で続けられる環境が整います。
そして継続の鍵は、最初から頑張りすぎず「週1回」という小さな習慣から始め、仲間との交流を楽しむことです。

60歳からのフィットネスプログラムに参加した方への調査では、89%が「とても良かった」と評価し、96%が「また参加したい」と答えており、70%以上の方が運動機能の改善を実感したという結果が報告されています。
データが示す通り、始めてみれば「やって良かった」と感じる方が圧倒的多数です。

「まだ体力に自信がない」「運動なんて何年もしていない」という方こそ、専門スタッフがサポートしてくれるスポーツクラブが最適な出発点になります。
生涯、自分らしく健やかな生活を送るためには、健康寿命を延ばすことが大切です。
日々の生活に適度な運動を取り入れることで、健康寿命にかかわる病や疾患を防ぎ、介護を必要としない生活を送れる可能性が高まります。

難しく考える必要はありません。まずは気になるスポーツクラブに見学の予約を入れることが、充実した定年後への第一歩です。

自分に合ったスポーツクラブを探している方は、複数のクラブの特徴や料金プランを比較できるページもあわせてご活用ください。あなたにぴったりの一軒が、きっと見つかります。

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