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定年後の仕事、女性はどう選ぶ?働き方の選択肢と向いている仕事を解説

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定年後の仕事、女性はどう選ぶ?働き方の選択肢と向いている仕事を解説
目次

定年後も働く女性は増えている

「定年後、どうしよう」と漠然とした不安を抱えている方は多いと思います。
しかし実際には、定年後も働き続ける女性は年々増えており、それは特別なことでも、頑張りすぎることでもなくなっています。
まずはその現状から見ていきましょう。

女性の60代前半の約6割が定年後も働き続けている

内閣府「令和6年版高齢社会白書」によると、女性の就業率は60〜64歳で63.8%、65〜69歳でも43.1%となっています。
つまり60代前半の女性の約6割以上が、定年後も何らかの仕事を続けているということです。

さらに、総務省の統計では65歳以上の就業者数が20年連続で増加しており、2023年には914万人と過去最多を記録しています。
この数字が示しているのは、定年後に働くことが「一部の人だけの選択」ではなくなってきているという現実です。

年金だけでは不安、社会とのつながりを保ちたい、生活にリズムをつけたい。
その理由はさまざまですが、60代以降も働くことを自然に選ぶ女性が着実に増えています。

「周りはみんな辞めるのかな」と思っていた方も、統計を見ると意外に多くの同世代が働き続けていることに気づかれるのではないでしょうか。

男性と違う「女性ならではの実情」とは

一方で、女性が定年後に働く状況は、男性とはいくつかの点で異なります。
男性の場合、定年後の働き方は「再雇用で同じ会社に残る」か「別の仕事を探す」かという二択になりやすいのですが、女性はもっと以前から多様な働き方をしてきたケースが多いため、定年後の選択肢も幅広くなります。

たとえば、結婚・育児のタイミングでフルタイムからパートに切り替えた方、ずっとパート勤務を続けてきた方、キャリアを積んでフルタイムで定年を迎えた方など、一人ひとりの働き方の歴史がまったく異なります。

また、総務省のデータでは、65歳以上の就業者のうち非正規の割合は76.8%にのぼり、女性に限ればさらにその割合が高くなっています。

これは「正社員に戻れない」という否定的な意味ではなく、パートや短時間勤務など自分のペースで働ける形を積極的に選ぶ女性が多いという実態を表しています。
だからこそ、定年後の仕事選びも「自分の歩んできた道」を踏まえた、自分ならではの選び方が大切になります。

女性が定年後の仕事を選ぶときに大切にしたいこと

定年後の働き方を考えるとき、最初に手放してほしいのが「現役時代と同じ基準で仕事を選ばなければ」という思い込みです。

収入、やりがい、社会参加。
求めるものは人それぞれですが、定年後の仕事選びには、現役時代とは少し違う視点が必要になります。

ここでは、多くの女性が後から「これを知っておけばよかった」と感じる3つのポイントをお伝えします。

収入より「無理なく続けられるか」を優先する

定年後にパートで働くことを考えている方に、まず知っておいていただきたいのが「続けられる働き方こそが最善」という視点です。
どんなに条件の良い仕事でも、体がついていかなければ長続きしません。

逆に、収入が少し物足りなくても、無理なく続けられる仕事は精神的にも体力的にも安定しやすく、結果として満足度が高くなる傾向があります。

厚生労働省の調査によると、パートタイム労働者の平均月収は約11万円で、年収換算では130〜150万円前後となります。
現役時代と比べると大きく下がる方がほとんどですが、年金と組み合わせて生活を設計することで、必ずしも高収入でなくても安定した暮らしは実現できます。

「週に何日・何時間まで働けるか」を最初に自分で決めておき、その範囲内で探すことが、長く働き続けるための第一歩です。

介護・家事・健康との両立を考える

女性が定年後に直面しやすい問題のひとつが、仕事と家族の介護を両立させることです。

親の介護が本格化するタイミングは、ちょうど定年と重なりやすい年代でもあります。
急にシフトに入れなくなったり、通院のスケジュールが変わったりすることも想定して、シフトの融通がきくパートや、短時間から始められる仕事を選んでおくと後々安心です。

また、自分自身の健康面にも目を向けておく必要があります。
50代後半から60代にかけては、膝や腰への負担が積み重なりやすく、長時間の立ち仕事や重い荷物を扱う仕事では体が悲鳴をあげることがあります。

「今は大丈夫」と思っていても、数ヶ月続けると影響が出るケースは少なくありません。
応募前には実際の業務内容をできるだけ詳しく確認し、見学できる場合は積極的に申し込むことをおすすめします。

パートでも年間200万円未満が多い現実を知っておく

定年後の仕事に対して、「思ったより稼げた」と感じる方もいれば、「こんなに少ないとは思わなかった」と感じる方もいます。

厚生労働省のデータによると、パートタイム労働者の多くは年収200万円未満に収まっており、特に週20〜25時間程度の短時間勤務では年収100〜150万円前後になることが一般的です。
この現実を「悪いこと」として捉えるのではなく、「年金と組み合わせて設計するもの」として考えると、見え方がずいぶん変わります。

月に6〜8万円の収入があれば、年金と合わせて生活費の大半をカバーできる方も少なくありません。
また、年収が一定額を超えると社会保険の扶養から外れるケースもあるため、配偶者がいる方は事前に確認しておくと安心です。

収入の現実的な目安を知った上で、「自分の生活にいくら必要か」をざっくり計算してから仕事探しを始めると、ミスマッチを防ぐことができます。

定年後の女性に向いている仕事5選

定年後にどんな仕事が自分に合うのか、具体的なイメージがわかないという方のために、実際に多くの女性が活躍している職種を5つご紹介します。
いずれも未経験から始めやすく、短時間勤務の求人が多い仕事を選んでいます。

接客・カスタマーサポート

スーパーやドラッグストアのレジ、百貨店の案内カウンター、コールセンターのオペレーターなど、人と直接関わる接客・カスタマーサポートの仕事は、定年後の女性に人気の高い職種のひとつです。
特別な資格がなくても始めやすく、短時間・週数日のシフト勤務も多いため、自分のペースに合わせて働きやすい環境が整っています。
現役時代に培った丁寧な言葉づかいや相手への気配りは、接客の現場では即戦力として活きてきます。

コールセンターの場合は座り仕事が中心で体への負担が少ない点も、体力面が気になる方にとって魅力です。
ただし、クレーム対応が多い職場では精神的な消耗を感じることもあるため、応募前に業務内容の詳細を確認しておくことをおすすめします。

介護・福祉補助

「介護の仕事は大変そう」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、資格が必要な専門職でなくても働ける介護補助の仕事は数多くあります。
生活援助スタッフや看護助手として、食事・掃除・洗濯などの日常的なサポートを担当する仕事は、未経験・無資格でも応募できる求人が充実しています。

慢性的な人手不足が続く分野のため採用されやすく、研修制度が整っている職場も多いので、「仕事のやり方がわからない」という不安を抱えたまま始める心配も少ないでしょう。

人の役に立っているという実感を得やすく、「働いていてよかった」と感じる声が多い職種でもあります。
体力的な負担が気になる方は、身体介護よりも生活援助に特化した仕事を選ぶとよいでしょう。

事務・データ入力(在宅可)

Word・Excelの基本操作ができる方であれば、事務補助やデータ入力の仕事は比較的スムーズに始められます。
現役時代に事務職の経験がある方はもちろん、パソコン操作に慣れている方なら未経験でも応募できる求人が多くあります。

近年は在宅でできるデータ入力やオンライン事務補助の仕事も増えており、通勤が難しい方や「できるだけ体を休めながら働きたい」という方にとっても現実的な選択肢になっています。

クラウドソーシングを通じて仕事を受ける方法もあり、まずは小さな案件から始めて慣れていくことができます。
収入は高くはありませんが、自分のペースとスケジュールに合わせて働ける点が大きな魅力です。

保育補助・学習支援

子どもと関わることが好きな方には、保育所や学童クラブでの保育補助スタッフという選択肢があります。
保育士の資格がなくても、補助スタッフとして遊びの見守りや環境整備を担当できる求人は各地にあります。

また、各自治体が運営する学習支援員や放課後支援スタッフとして、地域の子どもたちの学習をサポートする有償ボランティアや非常勤スタッフの募集も増えています。

体力的に激しい動きが求められる場面は少なく、むしろ生活経験が豊富なシニアの方が子どもたちに信頼されやすいという声もよく聞かれます。

地域のつながりを保ちながら社会参加したいと考えている方にとって、特に向いている仕事と言えるでしょう。

清掃・施設管理

清掃の仕事は、65歳以上の就業者が多く活躍している職種のひとつです。
オフィスビルやショッピングモール、医療施設などの清掃スタッフは、早朝や短時間の勤務が多く、自分の生活リズムに合わせてシフトを組みやすい点が特徴です。

また、マンションや個人宅を対象にしたハウスクリーニングの仕事は、長年の家事経験をそのまま活かせる仕事として女性に人気があります。

一人で黙々と進められる仕事のため、「職場の人間関係が苦手」という方にも向いています。
精神的なストレスが少なく、体を適度に動かせることから、「働いていると気持ちが前向きになる」と感じる方が多い職種でもあります。
体力が心配な方は、まず週2〜3日の短時間から始め、慣れてきたら調整するというスタートの仕方が向いています。

仕事選びで失敗しないための3つのチェックポイント

仕事を始めてから「思っていたのと違う」と感じることは、定年後の就職でよくある悩みのひとつです。
「体がきつかった」「シフトが急に増えた」「収入が少なすぎた」などの後悔の多くは、応募前の確認不足が原因になっています。
次の3つのポイントを事前に整理しておくだけで、そういったミスマッチをぐっと減らすことができます。

①「週に何日・何時間まで働けるか」を先に決めておく

仕事を探す前に、まず「自分が無理なく働ける範囲はどのくらいか」を自分自身に問いかけてみてください。

体力的なことだけでなく、介護や通院のスケジュール、趣味や家族との時間も含めて考えると、自然と「週○日・1日○時間まで」という上限が見えてきます。

内閣府のデータでは、定年後もパートで働き続けている60代女性の多くが週20〜25時間以内の勤務にとどめており、これが長く続けるための現実的な目安のひとつとされています。
この上限を決めてから求人を見ると、条件が合わない仕事を最初から除外できるため、選ぶ手間が大幅に減ります。

②体への負担を実際に確かめてから応募する

求人票に「軽作業」「体力不問」と書いてあっても、実際の現場は想像以上に体を使うケースがあります。
可能であれば、応募前に職場見学を申し込むことをおすすめします。

見学が難しい場合は、面接の際に「1日の具体的な業務の流れ」を確認するだけでも、体への負担のイメージがぐっとつかみやすくなります。

「腰が気になる」「長時間の立ち仕事は難しい」といった自分の状態を正直に伝えることは、採用側にとっても必要な情報であり、入職後のトラブルを防ぐ意味でも大切なことです。
自分のことを正直に話せる雰囲気の職場かどうか、面接の段階で見極めることも、仕事選びの大事な判断材料になります。

③「なぜ働きたいのか」を自分なりに整理しておく

収入を補いたいのか、社会とのつながりを保ちたいのか、生活にリズムをつけたいのか。
働く目的によって、向いている仕事の種類や優先すべき条件が変わってきます。

「なんとなく働かなければ」という気持ちのまま始めると、職場に慣れた頃に「なんのために働いているのかわからなくなってきた」と感じることがあります。

完璧に整理できなくても構いません。
「収入より続けやすさを優先したい」「誰かの役に立てる仕事がしたい」「人と話せる環境がいい」といった大まかな方向性を持っておくだけで、仕事選びの軸がぶれにくくなります。

まとめ

定年後の仕事選びに、決まった正解はありません。
大切なのは、現役時代の基準を手放し、今の自分の体力・生活・大切にしたいことに正直に向き合うことです。
女性の場合は特に、介護や家事との両立、体への配慮、収入への現実的な期待値を持つことが、長く無理なく働き続けるための土台になります。

接客・カスタマーサポート、介護・福祉補助、事務・データ入力、保育補助・学習支援、清掃・施設管理。
これらはいずれも、定年後から始めやすく、短時間・短日数から働ける求人が豊富な仕事です。
「今さら新しい職場に飛び込むのは不安」と感じる方も多いと思いますが、長年の生活経験や人との関わりで育まれてきたスキルは、どの職場でも必ず活きてきます。

まずは「週に何日働けるか」「どんな環境が自分に合いそうか」を自分なりに考えてみることから始めてみてください。
その小さな一歩が、定年後の新しい暮らしを切り開くきっかけになります。

定年後の働き方や生活設計についての詳しい情報は、関連記事もあわせてご覧ください。

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