定年後に役立つ資格ランキング|取って良かった資格・後悔した資格

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資格は目的によって選び方が全く違います。
「なんとなく役立ちそう」という理由で資格取得を始めると、時間・費用・労力をかけた末に「取ったけど使えなかった」という後悔につながりやすくなります。

60代でも取得できる現実的な選択肢を目的別に整理しましたので、まず自分が資格を取る目的を確認することから始めてみてください。
定年後の働き方の全体像については、以下もあわせてご覧ください。

目次

定年後に資格を取る目的を先に決める

定年後の資格取得で最初にすべきことは、「何のために資格を取るのか」を明確にすることです。
目的が違えば、最適な資格はまったく変わってきます。
以下の4つの目的から、自分に当てはまるものを確認してみてください。

①再就職で有利になるのが目的なら、採用現場で需要が高い国家資格や、業務独占資格が有効です。
資格を持っていることで書類審査を通過しやすくなり、60代の再就職における大きな差別化につながります。

②独立・起業するのが目的なら、「資格がなければその仕事ができない」という業務独占性を持つ資格が向いています。
クライアントを自分で獲得できれば、年齢に関係なく働き続けられます。

③副業に活かすのが目的なら、本業の経験と組み合わせられる資格が最も効率的です。
現役時代のキャリアと近い分野の資格なら、学習コストを最小限に抑えられます。

④趣味・生きがいにするのが目的なら、収益や採用率よりも「自分が楽しめるか」を優先することが、長く続けるための条件です。

定年後に役立つ資格ランキング(目的別)

以下に、目的別に11の資格を整理しました。
各資格の概要を散文で解説したうえで、比較表に難易度・学習時間・取得費用の目安をまとめています。

【再就職向け】おすすめ5選

1. 宅地建物取引士(宅建)
不動産取引の重要事項説明など、宅建士にしかできない独占業務を持つ国家資格です。
不動産業界では事務所に5人に1人以上の宅建士を置く義務があるため、シニア世代を歓迎する求人が継続的に存在します。

合格に必要な学習時間は300〜400時間が目安で、国家資格の中では比較的短期間で合格を狙えます。
試験は年1回(10月)、合格率は例年15〜17%程度です。
不動産・金融業界での勤務経験がある方はとくに取り組みやすい資格といえるでしょう。
宅建やFPの学習には、スキマ時間で進められるオンライン講座が60代に人気です。
まず無料の資料請求で教材の内容を確認してみてはいかがでしょうか。

2. ファイナンシャルプランナー(FP2級)
年金・保険・税金・相続・住宅ローンなど、生活に直結する金融知識を体系的に学べる資格です。
保険業界・ハウスメーカー・金融機関での再就職に有効で、独立してコンサルタントとして活動する道もあります。
「顧客の相談に乗る仕事は、人生経験豊富な60代ほど発言に信頼性が増す」という現場の声もあり、年齢をプラスに活かしやすい資格のひとつです。
3級は比較的短時間で取得でき、2級まで取得することで実務での信頼性が高まります。

3. 介護福祉士・介護職員初任者研修
高齢化により人手不足が続く介護業界は、60代のシニアに対して積極的に採用扉を開いています。
介護福祉士は国家資格で実務経験が必要ですが、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)は約1〜2ヶ月の研修で取得でき、資格手当がつくケースも多くあります。
未経験からでも始めやすく、社会貢献の実感を得やすい点で定年後の生きがいとしても機能する資格です。

4. マンション管理士・管理業務主任者
マンション管理組合のコンサルティングを行うマンション管理士と、管理会社が管理組合と交わす重要事項の説明を行う管理業務主任者は、どちらも60代以上の取得者が多い資格です。
法律・会計・建物管理の幅広い知識が問われますが、社会人経験が長いほど内容を理解しやすい傾向があります。
マンション数の増加に伴い、安定した需要が見込める分野です。

5. ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者)
通称「ビル管」と呼ばれるこの国家資格は、特定建築物の環境衛生管理を担う資格で、ビルの管理・設備系の仕事への再就職に有効です。
受験に2年以上の実務経験が必要ですが、該当する経験がある方には安定した求人につながる実用性の高い資格といえます。

資格名難易度学習時間目安合格率費用目安
宅建中〜高300〜400時間約15〜17%3〜8万円
FP2級150〜300時間約40〜60%2〜5万円
介護職員初任者研修130時間(研修)ほぼ100%5〜10万円
マンション管理士500〜600時間約8〜9%3〜8万円
ビル管理技術者1,000時間以上約15〜20%5〜10万円

【独立・副業向け】おすすめ3選

6. 行政書士
官公署への許認可申請書類の作成・提出代理などを行う法律系国家資格です。
独占業務があり、事務所を開設すれば年齢に関係なく働き続けられる点が最大の魅力です。
合格率は例年10〜15%程度で難関ですが、合格後は自宅開業も可能です。

試験は年1回(11月)で、法律知識のある方や、現役時代に行政・法務・不動産関連の業務に携わってきた方が比較的取り組みやすい傾向があります。

7. 中小企業診断士
中小企業の経営課題を診断・助言する唯一の国家資格で、経営全般の知識が問われます。
現役時代に管理職・経営企画・コンサルティング経験がある方には、これまでのキャリアを活かしやすい資格です。

合格率は1次・2次合計で約4〜5%と難易度は高めですが、合格後は中小企業診断士として独立開業のほか、企業内での活用、行政の補助金・事業再生支援へのかかわりなど多様な出口があります。

8. キャリアコンサルタント
求職者の職業選択・キャリア形成を支援するための国家資格で、2016年に国家資格化されました。
人事・採用・教育研修の経験がある方に取り組みやすく、企業の人材開発部門や就労支援機関での活躍が期待できます。
50〜60代のキャリアコンサルタントは、豊富な社会経験を武器に相談者から信頼を得やすいという強みがあります。

【趣味・生きがい向け】おすすめ3選

9. 日本語教師(登録日本語教員)
2024年4月から「登録日本語教員」という国家資格が新設され、文部科学大臣認定の日本語教育機関で教えるには同資格の取得が必要になりました。

日本語教師は40〜60代以上の方も多く、シニア世代のセカンドキャリアとして選ばれています。
外国人と関わる仕事に関心がある方や、語学・教育分野に生きがいを感じる方に向いています。

10. 食品衛生責任者
飲食店の開業・食品の製造販売に必要な資格で、1日の講習で取得できます。
「退職後に小さな飲食店を開きたい」という夢がある方の入口資格として位置づけられています。
調理師免許を持っている方は取得不要ですが、ない方がまず確認しておくべき資格のひとつです。

11. 社会福祉士・精神保健福祉士
地域の高齢者・障害者の支援に携わる国家資格で、福祉の現場で社会に貢献したいという思いを持つ方に向いています。

取得には実務経験・養成施設・国家試験という段階を踏む必要があるため、数年単位の計画が必要です。
「誰かの役に立つ実感を得ながら長く働きたい」という方の目標資格として機能します。

定年後に「取っても後悔した」資格の特徴

資格を取ることは目的ではなく手段です。
以下の三つの落とし穴にはまると、時間と費用をかけた末に後悔につながりやすくなります。

難易度が高すぎて取得に年単位かかった

中小企業診断士・社会保険労務士・税理士など、合格まで数年かかる難関資格は、60代から始めると取得前に体力・気力が尽きてしまうリスクがあります。

「難関資格=価値がある」という思い込みを捨て、取得後の出口(求人・独立の可能性)から逆算して選ぶことが重要です。

資格はあっても実務経験がないと採用されなかった

宅建や行政書士を持っていても、不動産・法務の実務経験がなければ採用されにくい現場は多くあります。
「資格を取れば仕事がもらえる」という期待は、特に独占業務以外では成立しないことが多い現実を理解しておくことが必要です。
現役時代のキャリアに関連する資格の方が、定年後も実力として認められやすくなります。

資格取得費用が高く、回収できなかった

通信講座・スクール・受験料・教材費を合わせると数十万円になるケースもあります。
「その資格で得られる収入の目安」と「資格取得にかかる費用と時間」を事前に試算し、費用対効果を冷静に計算することが後悔を防ぐ最大のポイントです。

60代からの資格取得で失敗しないための4原則

①目的から逆算して資格を選ぶ

「なんとなく役立ちそう」ではなく、「この資格でどんな仕事に就き、月いくら稼ぐのか」という具体的なゴールを先に設定することが、資格選びの出発点です。

自分の適性やライフスタイル、60歳以降の将来像を明確にしたうえで資格選びを進めることが遠回りに見えて最短ルートになります。

②取得後の「出口」を先にリサーチする

資格の勉強を始める前に、実際の求人情報を調べて「60代・未経験での採用事例があるか」を確認することが不可欠です。

求人がほとんどない資格や、独立しても集客が難しい分野であれば、どれだけ頑張って取得しても活かしにくい現実があります。
スクールのパンフレットだけでなく、実際の求人サイトで検索してみることをおすすめします。

③費用対効果を冷静に試算する

資格取得にかかる費用と時間を見積もり、取得後に得られる収入増加と照らし合わせてみましょう。
「教育訓練給付制度」を利用すると、雇用保険加入者は厚生労働省が認定した講座の受講費用の一部(20〜70%)が支給されます。
詳細は厚生労働省「教育訓練給付制度」でご確認ください。

④合格率・学習時間の目安を確認してから始める

「興味があるから挑戦する」という気持ちは大切ですが、実際の合格率・合格までの学習時間・自分の現在の知識レベルとのギャップを確認しておくことで、現実的な計画が立てられます。

目標の資格の合格率が10%を下回るような難関資格の場合、定年前から計画的に学習を始めることが現実的な選択です。

よくある質問

Q. 定年後から取得できる難易度の資格はありますか?

あります。
介護職員初任者研修(約1〜2ヶ月)、食品衛生責任者(1日講習)、FP3級(3ヶ月程度)など、60代から始めても現実的に取得を目指せる資格は多くあります。
難易度・学習時間・費用を事前に確認し、自分のペースで取り組める資格から始めることをおすすめします。

Q. 宅建は60代でも採用されますか?

採用されるケースはあります。
宅建士を持ったシニア歓迎の求人は実際に存在し、60歳以上の宅建士が活躍している職場も多くあります。
ただし不動産営業(外回り・体力仕事)よりも、重要事項説明・相談業務・管理系の事務職の方が60代に向いている傾向があります。
応募時は職種の内容をよく確認したうえで選択することが重要です。

Q. FPは独立できますか?

独立は可能ですが、難しいのが実態です。
FPには独占業務がないため、資格だけでは集客につながりません。
独立して収益を上げるには、ファイナンシャル・プランニングに関連する実務経験・人脈・コンテンツ発信力などが必要になります。
まず企業内FPや保険業界での勤務から始め、経験を積んでから独立を検討するというステップが現実的です。

Q. 資格取得に使える給付金制度はありますか?

あります。
厚生労働省の「教育訓練給付制度」では、雇用保険加入者(一定の要件あり)が対象の講座の受講費用の20〜70%が支給されます。
宅建・FP・介護職員初任者研修・キャリアコンサルタント養成講座など、対象講座は多岐にわたります。
給付を受けるには受講前にハローワークへの申請が必要なため、事前に最寄りのハローワークに確認してください。

Q. 定年後の資格取得でおすすめのスクールを教えてください

スクール選びは「通学かオンラインか」「費用」「合格実績・サポート体制」の3点で比較することをおすすめします。
オンライン講座は60代にも人気で、スキマ時間を活用して自分のペースで学習できます。
複数のスクールの無料資料請求を活用して、教材の内容・費用・サポート内容を比較したうえで選ぶのが失敗を防ぐ方法です。
教育訓練給付制度の対象講座に絞ることで、費用負担を抑えることもできます。

まとめ

定年後の資格取得は、目的を先に決めることがすべての出発点です。
再就職なら宅建・FP・介護系、独立・副業なら行政書士・中小企業診断士・キャリアコンサルタント、趣味・生きがいなら日本語教師・社会福祉士が代表的な選択肢になります。

「難しい資格=価値がある」という思い込みは捨て、合格率・学習時間・費用・取得後の出口を事前にリサーチしてから始めることが後悔しない資格選びの原則です。
教育訓練給付制度を活用することで、費用負担を減らしながら学習を進められます。

定年後の働き方の全体像については定年後の仕事もあわせてご参照ください。

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